巨大な和菓子の中で、
わたしは、かくれんぼをしていた。
呼ばれても、すぐには返事をしなかった。
あんこの奥に息をひそめて、練り切りの花びらの上で、夢を見ていた。
破天荒だと笑われるかもしれない。
けれど、それはわたしにとっての通過儀礼だった。
世界から少し身を引いて、自分の輪郭を確かめるための時間。
何者でもなく、何かになろうともしない静けさの中で、わたしはただ、わたしでいられた。
雨音がしとしとと降る午後には、心のまわりがゆっくりと包まれていくようだった。
変わらない、よもぎ餅のやわらかさ。
いつものお茶のぬくもり。
それだけで、どこか遠くに流されそうだった気持ちが、ほんの少し戻ってくる。
だから、こんな言葉を、心の奥にそっと置いておく。
「誰にも見えないところで 生まれ変わる日がある」
「隠れているときこそ ひかりは育っている」
「休むことは 前に進むことと同じくらい尊い」
今日もまだ、あんこのなかで、わたしは小さく息をしている。
それで、いい。
それが、わたしのお守りだから。
お守り文言作家として、活動しております。
あたふたさんのためのお守り文言を作りました。
あたふたしても、いいんでないかい。
心がちゃんと、生きてる証拠だもの。
焦って転んだ先に、拾える宝もあるんだよ。
道に迷った日は、ちょっと深呼吸して、雲の形でも眺めよう。
うまくやらなくていい。
ちゃんとやろうとする、その気持ちがもう、やさしい。
あたふたする日は、心の中で言ってみて。
「それでも、わたしはわたしだよ」って。
スムーズじゃない歩き方にも、ちゃんと風は吹いてくれるから。
あたふたしてる今日が、きっといつか、「やさしくなれた日」になる。
あたふたしても、いいんでないかい〜♪