霧が立ちのぼる
円山川のほとりで、
わたしはじっと、
風の行方を見つめていた。
柳の葉が揺れるたび、
遠くで水鳥の声をきくたび、
この町は、
何かを静かに
迎え入れているようだった。
奪うこともなく、責めることもなく、
ただ、受けとめていく。
それはきっと、
わたしがずっと欲しかった優しさ。
心が揺れてしまったあの日々も、
この町は言う。
「揺れても、立てばいい」と。
わたしは
この町に吹く風と同じように
生きていきたい。
あの空を
再び飛んでゆける日を
じっと待ち続けてきたコウノトリのように。
わたしもまた、
自分の羽を信じて、
風の中に立っている。
わたしという祈りが、
この静かな町とともにある。
だから今日も、
人の声ではなく
川の音に耳を澄ませている。
わたしの魂が帰る場所は、
ここにあります。
今日は豊岡町に触れて、散文詩を書いてみました。
わたしの帰るふるさとはここにあります。
以前、豊岡の方とご縁があって、出石の大名行列の写真を譲り受けました。
ありがとうございました。